workfor ワークフォー「自分史コラム」へ、おいでいただき、ありがとうございます。
自分史とは、「自分の歴史(過去の出来事)を表現したもの」、
作り方や表現方法は自由です。
自慢史への誘惑、手前でとどまるには、どうすればよいのか
今回は、自分史に対して否定的な見解のひとつ、自分史は自慢史ではないのか、というお声から、
自慢史への誘惑、手前でとどまるには、
という視点で、認定自分史活用アドバイザー・workfor ワークフォー からのアドバイスです。
1.自慢史にはしたくない
自分史原稿作成をお手伝いしていて、お客様から、こういうことをよく聞かれます。
「これは、自慢にとられませんか。自慢史にはしたくないので」と。
内容は、例えば、子どものころ、
自分は走ることが得意だったので、ある体育会の競技で走って上位に入った、という出来事があった。
そのまま書きたいとも思うが、自慢ととらえられることには、抵抗があり、気が進まない、というような場合です。
皆さんなら、どうお考えになりますか。
そのお客様が、過去、実際に、そうした得意とする分野の競技で上位に入賞なさったことは事実です。
懸命に頑張って走って得た結果で、周囲の人も皆知っています。
しかし、ご本人は、少し悩まれている。
ある程度、自慢史のような自分史に一部なったとしても、事実ならば、仕方ない面もあると思います。
ただ、当方がサポートする自分史づくりのお客様の場合、
限られた近しい読者を想定して書かれている場合が多いので、
不特定多数の大勢の人に読んでほしい、とは思われていませんが。
やはり、読み手という他者に自分の自分史を読んでもらう以上は、
できれば、気持ちよく最後まで読んでもらい、読んでよかった、と思ってもらいたい。
そんな気持ちは、書き手なら必ずあるようで、だから悩まれるのだと思います。
友人から、自分史を作ったので、ともらって読んだら、自慢話ばかりで、あきれた、
途中で読むのをやめた、読みたくなくなった、ああいう自分史は書きたくない、というお声も時に聞きます。
2.失敗談とのバランス、謙虚な姿勢、自分を客観視する
読んでもらえる自分史には、やはり、ちょっとした、読み手への配慮のようなものは、確かに必要だとは思います。
誰だって、他人の自慢話ばかりの自分史は、できれば読みたくないでしょうから。
かえって、書き手の失敗談とかの方が、親近感もわいて、読みやすいかもしれません。
かくいう私も、特に若いころは、
こんな失敗も、あんな失敗もあり、多くの人にご迷惑をおかけしたことと思い、申し訳なく思っています。
言わなくてもよい余計なひと言を、つい言ったとか、その場の勢いに任せて、はっきりと言いきってしまったとか、
行事の集合時刻に遅れてしまったとか、多々ありますので、本当にごめんなさい、です。
後から、よくよく考えると、いろいろな事情も知らないまま、配慮に欠けて失礼なことをした、とお詫びしたいです。
そうしたことにも、少し触れると、バランスはよいのかもしれません。
ただ、そうした失敗談は、自分にとっては、恥ずかしい足跡なので、改めて文章にすることには勇気が必要ですね。
でも、いっそお詫びの気持ちも込めて、
思いきって書いてみることも、人生の棚卸し、という意味では、必要なことかもしれません。
ずっと、よいことばかりの連続ということは、どなた様もないので。
その上で、
でも、こんな私でも、ちょっと自慢できるような、こんなこともあったんですよ、
周りの方々がサポートしてくれたおかげで、支えてくれたおかげで、
こういう成果を達成できたこともあるんですよ、というような、
少し謙虚な姿勢で、
自分を客観視できている、いわば、舞い上がりすぎない文章ならば笑、
自慢話に近い内容だとしても、読み手に好感を持って、受けとめてもらえるのではないでしょうか。
自慢史への誘惑、手前でとどまるには、
失敗談とのバランス、
謙虚な姿勢、
自分を客観視することは、とても大切なポイントかもしれません。
ただ、何度も言いますが、
最初に自分史の原稿を書くとき、下書きといってもよいですが、
そういった配慮は一切抜きにして、伸び伸びと、思うように書いてくださいね。
配慮しつつ、気遣いしつつ、こんなことを書いてはいけないだろうか、とか思いながら、では筆は進みません。
(キーボード入力の手が止まります笑。)
まずは、当時懸命に走って上位に入賞して、とてもうれしかった、とか、その時に感じた気持ちを素直に、
そのまま書いてみてください。
その上で、読み返したり、日を置いて(文章を寝かせて)、少し掘り下げて降り返ってみたとき、
うれしい気持ちの奥にあったかもしれない、
当時、あなたが心から感じたことや。
その出来事から、学んだことや、今だから思い出したことや、
本当は何を訴えたいと思って、この出来事に触れたいのか、というような肝心なところが、
浮かび上がって出てくるかもしれません。
そういえば、と。
単なる自慢話ではない、深いものが出てくるとしたら。
それは、当時の自分では気づかなかった、今だから書ける、自己の再発見になります。
そんなことも、自分史に取り組む醍醐味(だいごみ)のひとつ、では、ないでしょうか。
自分史づくりに取り組む、一人でも多くの人に、そんな醍醐味を味わっていただければと思っています。
以上、ご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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