(2024.09.07)
原稿用紙・タテ書きの場合を想定した、
原稿を書くルールのポイントをあげておきます。
文字は必ず一画(一マス)に一字ずつ書きます。
文字だけでなく、後で述べる句読点(くとうてん)や
カギ、カッコ、その他の符号の場合も一画分をとって書きます。
書き出しは、最初の一画をあけて書き始めます。
一つの文を読みやすく、わかりやすくするために、
途中の必要なところには読点(とうてん、テン=、)を打ち、
文の終わりには、句点(くてん、マル=。)を打ちます。
いずれも文字の場合と同じように、しっかり一画分をとって
打ってください。
乱用しすぎると押しつけがましくなって
逆効果になることがありますから気をつけましょう。
(追記:通常、疑問符や感嘆符の後は、一画(一マス)あけます。
ただし、単語にかかる(?)や(!)の後は一字あけません。)
符号も一画分をとって書くと言いましたが、
テンテン・三点リーダー(……)とナカセン(――)だけは例外で、
いずれも通常、二画分をとって書きます。
特別な読み方をする語句や読みにくい人名・地名などの
固有名詞にはルビ(ふりがな)を振ります。
ルビは今日では外国語などの場合を除いて、
普通、ひらがなで振ります。
誰に読んでほしいのか、その人は読めるのか、考えてみましょう。
同じ語句や表現が、何の理由もなく行き当たりばったりに
漢字で書かれたり、ひらがなで書かれたり、カタカナになったり
するのは見苦しく、読み手は混乱します。
自分なりに、この文章の中では、「これはこう書く」と
表記のルールを設けて書いていきましょう。
漢数字(和数字)と算用数字をごちゃ混ぜにして書く人は
いないでしょうが、「年号による年と月日は漢数字で書き、
カッコ内の西暦の年数は漢数字を算用数字風に表記する。
ここでは算用数字は使わない」など、自分なりに表記のルールを設けて書いていきましょう。
例 昭和十六年(一九四一年)十二月八日
原稿用紙には必ず通し番号(ノンブル)を振る習慣をつけましょう。できれば書いた日付も。
以上、ご参考にしていただければ幸いです。
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参考出典
「自分史」を書く喜び
書き方・まとめ方・味わい方
藤田敬治(ふじた・けいじ)著
NHK文化センター講師、「主婦の友」元編集長
出窓社 2006年11月28日初版第1刷発行
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